さらにBさんを悩ませたのが、そのデマを拡散したのが“実はZ氏だったのではないか”という疑惑だ。共通の知り合いから、「Bさんの人気を妬んだZ氏が、罠を仕掛けたらしい」と伝えられたのだ。

「正直、私もそうじゃないかと疑ったことがありました。でも、共通の知り合いの言うことが本当かどうかも確証がない。もしかしたら知り合いの方がウソをついているのかもしれない。親しい人、数人以外は誰も信じられない気持ちです」

 仕事の告知に必要なことから、Bさんは現在もツイッターを続けている。しかし心療内科にも通っている。もちろん、ツイッターでは通院のことはつぶやかない。アンチを刺激してしまうからだ。

落ち込むのは
相手の思うツボ

 Cさん(30代女性)の場合も、Bさんと似たケースだ。自分とは意見の違う相手のファンにデマを流され、現在もツイッター上で攻撃されている。

「デマを流している人はそれがウソだとわかって流していると思います。でもそのデマを見た人の中には、信じてしまっている人がいる。私が思うに、デマを流す人が一番悪いけれど、それを信じて攻撃してくる人も厄介です。

 デマを信じている人は、『自分は悪いヤツをやっつけるため良いことをしている』と、自分の行動を正義だと思い込んでいるからです。デマを流す人に操られていることに気付いてほしい……」

 Cさんはこう続ける。

「ネット上で攻撃されると病んでしまいます。私もかなり憂鬱だった時期がありました。ただこう考え始めてからちょっと立ち直りました。

 本当に病んでいるのは、自分とまったく関係のない相手のことをいつまでも叩き続ける人たち。その人たちの心の中に病気がある。その病気を紛らわせたくて、同じ病気の人を増やしたいから、ネット上で攻撃を続けて相手が鬱になったり、SNSをやめるまで続けるんだと思います。

 だとすれば、落ち込むのは相手の思うツボ。相手の思うツボにならないためには、落ち込まないで自分を良く思ってくれる人と仲良くするのが大事です」

 確かに、謎の正義感で攻撃的になっている人をSNSでよく見かける。叩かれないためにどうすれば良いかよりも、自分が誰かを攻撃していないかどうかを考えることも大事なのだろう。

 SNSの話を書いたが、Cさんの話はSNSだけではなくリアルな人間関係に関してもいえることだ。嫉妬や憎悪に絡め取られてはいけない。緊急時はなおさらだ。肝に銘じたい。