米ニューヨーク市では新型コロナウイルスを巡り、アジア系米国人に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増している。ニューヨーク市警察(NYPD)のデータで明らかになった。NYPD当局者は2日、コロナ関連のヘイトクライムに関する苦情が3月7日以降、11件寄せられたと明らかにした。嫌がらせや暴行などさまざまで、いずれもニューヨークのアジア系住民が標的となった。NYPDはそのうち7件で加害者を逮捕した。当局者によると、ニューヨーク市の5区全てでこうした事件が発生している。ブロンクス区では、バスに乗っていた女性(51)が15歳の少女3人に傘で襲われ、顔を縫うけがを負った。警察によると、少女らは現場で逮捕され、ヘイトクライムの罪に問われている。