長寧区が空港に設置した受付で自宅住所を登録し、体温を測定。その後、パスポートを係員に一時預けさせられ、専用シャトルバスに乗り込んだ。

 長寧区の分流地点に着くと、バスから降りて再び個人情報を登録。ここで係員からパスポートを返却され、さらに自宅のある団地行きの専用バスに乗り換えた。

 手続きはこれで終わりではない。

 団地に入る前、趙さんは係員の指示に従い、団地の居住者委員会が開設した「微信(ウィーチャット:中国版LINE)」グループに加入させられる。

 日本から帰国した趙さんは14日の隔離が求められており、その期間中の連絡や買い物などの日常的なツールとして用いられる。趙さんは微信グループ加入のため、再度、個人情報を登録し、体温を測定した。

 上海の空港到着から約4時間をかけてようやく自宅にたどり着くと、今度は居住者委員会がやってきて、隔離期間中の生活に関する諸ルールを伝えられる。例えば下記である。

 ・部屋から離れない
 ・医者あるいは検査員が毎日2回玄関まで来て、体温の測定をする
 ・ネット通販で団地近辺の2つのスーパーの商品を注文できる
 ・スーパーは、注文された商品を玄関口まで配達する
 ・団地で作った「微信グループ」に参加している人は全て海外からの入国者で、隔離されている
 ・居住者委員会が日常的な連絡に対応し、問題解決に当たる

 趙さんは、「隔離されることに同意した以上、約束を守ることは住民としての義務。帰国に際しての手続きは非常に煩雑だったが、安心できた」と語る。