半導体メモリーとスマーフォンの世界最大手メーカーである韓国のサムスン電子にとって、対人距離を確保する「ソーシャルディスタンス」措置は現在のところ好材料となっている。しかし、同社の見通しは封鎖措置が解除されたあとの世界の経済状況にかかっている。サムスンが7日発表した2020年1-3月期(第1四半期)決算の速報値は、売上高が前年同期比5%増、営業利益が同3%増となった。確報値は今月末に発表される予定で、内訳はまだ分からない。しかし、サーバーに使用される半導体メモリーの需要が、封鎖措置によるスマホや家電製品売上高への影響をかわす手助けになりそうだ。半導体はサムスンの2019年営業利益の半分を占めていた。
サムスンに在宅勤務の追い風、問題はいつまで吹くか
封鎖措置による経済減速、影響はこれから
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