日本の匿名掲示板として圧倒的な存在感を誇った「2ちゃんねる」や動画サイト「ニコニコ動画」などを手掛け、いまも英語圏最大の匿名掲示板「4chan」や新サービス「ペンギン村」の管理人を続けるひろゆき氏。
早くも3万部を突破した新刊1%の努力』では、そこに至る根っこの部分を掘り下げ、いかに彼が今の立ち位置を築き上げてきたのかを明らかに語った。

「努力はしてこなかったが、僕は食いっぱぐれているわけではない。
 つまり、『1%の努力』はしてきたわけだ」
「世の中、努力信仰で蔓延している。それを企業のトップが平気で口にする。
 ムダな努力は、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。
 そんな思いから、この企画がはじまった」(本書内容より)

今回は、「実績づくり」について語る――

「最初の実績」はめちゃくちゃ大事

ひろゆき氏(若き日に訪れた秋葉原「東京ラジオデパート」にて)
撮影:榊 智朗

仕事において成長曲線を描くためには、「最初の実績づくり」が目標となる。
いろいろ口を出せる立場になれるかどうかは、「実績」があるのとないのでは大きく違う。
悲しいが、これが現実だ。

僕の場合、最初の実績のために「論理的に説得すること」に重きを置いた。
趣味のゲームと映画にかなりの時間を割いていたので、エンタメの「おもしろさ」を語ることには自信があった。
大体のウェブサービスは、エンタメの要素がある。完全にツールになっているものは少ないので、おもしろいと感じる要素があるのだ。

過去に見てきたウェブサイトのインプット数が多いので、それを例にして論拠を出すようなことをしていた。
インプットの数を増やしておくしかない。それが、僕のバックグラウンドの部分だ。

「断られたとき」にどう振る舞うか

匿名掲示板の「2ちゃんねる」がそんなに有名じゃなかった頃に、似たような仕事を頼まれたことがあった。しかし、成功率は低かった。
論理があっても、聞いてくれる耳を持たれないとダメだった
ということは、1つでも大きな実績があれば、かなり有利になるということでもある。

最初は、提案して断られて、提案して断られて、ということを何度も繰り返した。
ただ、歯を食いしばって痛みに耐えながらやったわけではない。好奇心が先にあって、すべての経営者の思考パターンを網羅するつもりで臨んだ

そうすると、現場の仕事がラクになることより、経営者側が楽して儲かる方法を好むことが徐々にわかってくる。
どこに問題点があって、どこを詰めればいいのか。
その勘所を探る工程を楽しめるか。

テレアポのバイトと同じように、人をパターン化しながら、「こう聞けば、こう返してくる」というモデルを頭の中で作り上げていく
それらをコンプリートする頃には、一気にすべての仕事がうまくいきはじめる瞬間があった。階段を行ったり来たりしていたのが、いきなりエレベーターに乗って最上階に到着したような感覚だった。
成功はじわじわ訪れるのではなく、加速度的に到達するものだ。
一発逆転は早々起こらない。そこに至るまでの「1%の努力」が大切なのだ。