中国の自動車販売台数が1-3月期に過去最大の落ち込みを記録した。新型コロナウイルス流行の影響で工場や販売店が閉鎖され、消費者需要が急減したことが響いた。中国汽車工業協会(CAAM)が10日発表した統計によると、1-3月期の販売台数は前年同期比42%減の370万台だった。中国国内では3月に感染状況が落ち着きを見せ始め、需要も上向き始めたものの、単月の販売台数は前年同月比43%減の143万台となった。2月は79%減少していた。ただ、回復の勢いは既に鈍り始めている。IHSマークイットのアナリスト、リン・ホワイビン氏によると、4月に入り販売店の客足は減少。中国の消費者はウイルス感染拡大が深刻な欧米の状況を見て、世界経済を巡るコロナ危機の深刻さを実感しているという。こうした需要の減退により、リン氏は4月の自動車販売は前年同月比約14%減少すると予測している。
中国自動車販売、1-3月期は過去最大の落ち込み コロナが需要破壊
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