なぜ、日本は
ダイバーシティ後進国なのか?

そうした中で、日本経済を牽引していると自負している50代、60代のおじさんたちに、女性のほしいものが本当にわかるでしょうか。

ヨーロッパではクオータ制を採用しています。
クオータ制とは政治、経済、社会システムにおける割当制度で、政治家や企業経営者に女性を登用しています。

これは男女平等という面もありますが、サービス産業化にともなう需給ギャップを縮める側面もあるわけです。

女性が経営者でないと女性が本当にほしいものがわからない。すると経済が伸びない。
でも、日本の女性の社会的地位は、ジェンダー・ギャップ指数で153か国中121位
先進国で女性の社会的地位が最も低い現状では、ユニコーンなど生まれるはずがないのです。

2番目のキーワードは「ダイバーシティ」です。

去年のワールドカップラグビーで「ワンチーム」と呼ばれた日本チームがベスト8に入りました。

皆さん、日本のラグビーチームが日本人だけで構成されていても、ベスト8に入れたと思う方、手を挙げてもらっていいですか?

(シーン)

ゼロですよね。
つまり、混ぜたら強くなる

これはスポーツでもビジネスでも一緒です。

GAFAやユニコーンは、ほとんどが多国籍。
ボーダーレスなビジネスの世界で、世界最先端企業は「ワンチーム」の多国籍で成果を挙げているのに、日本では経営層の50代、60代のおじさんたちだけで試合をやっている。
それで勝てると思いますか?

日本のダイバーシティは圧倒的に遅れています。