米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは先月、今回の新型コロナウイルス危機で重要な節目を迎えた。中国でウイルス流行が収束に向かい始める中、上海ディズニーリゾートの一部で営業を再開したのだ。だが、トゥモローランドへのお出かけは、これまでと決して同じにはならないだろう。上海リゾートでは、入場者は食事の時を除いて常時マスクを着用しなければならない。営業時間は制限され、アトラクションを楽しめる人の数も限られる。入場するには、体温検査に加え、ウイルスに感染していないことを証明する政府管理のQRコードを携帯電話で提示する必要がある。世界中の企業首脳や政府当局者は目下、経済活動と事業の再開に焦点をだ冷めている。だが、どの業界の幹部に聞いても、現在検討されている再始動の構想が、正常な状態には程遠いことが浮かび上がってくる。
コロナ封鎖からの再始動、企業を待つ「違う世界」
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