手書きでも、表計算ソフトでも、どちらでもいいので、昨年の実績を参考に金額を書き出して、合計してみよう。子どもが2人(中学生と高校生)いる40代会社員のケースでよくあるケースのサンプルを作ってみた。

 住宅ローンのボーナス返済がなくても、支出予想額は79万円にもなる!ボーナス依存家計の典型例だ。昨年のボーナスの手取りが90万円とすると、収支はプラス11万円。ほぼ使い切っているので、ボーナスからの貯蓄はできていないに等しい。

 仮に今年の夏のボーナスが「半分カット」の事態になると、振込額は45万円。昨年と同じようにお金を使うと、34万円「お金が足りなくなる」のだ。足りないお金はどこから手当てするのか。定期預金や財形貯蓄を解約するしかないと考えるのは早計だ。

 イザというときの貯蓄を取り崩す前に、マイナス分を少しでも減らす努力をしよう。なぜなら前述のように、「本当に必要なお金」を把握して、その分だけ補てんするようにしないと、必要以上にイザというときの貯蓄を使ってしまうからだ。

 図(1)の表に「〇△×」の欄を設けて、本当に必要なお金かどうかを把握してみよう。

〇:コロナウイルス禍にかかわらず、確実に出ていく支出
(税金やローン返済、子どもの夏期講習の費用など)
△:コロナウイルス禍の終息時期により、発生しないかもしれない支出
(子どもの部活動の遠征や家族旅行の費用など)
×:ボーナスダウンなのだから、今回は出費を見合わせるもの

 コロナ禍がいつ終息するかは予測できない。そのため、複数パターンのシミュレーションが有効だ。

A.「夏までに終息しないパターン」
 外出やイベント自粛が続くだろうから、子どもの部活動の遠征や家族旅行などの費用は発生しないと思われる。このパターンだと、△の出費は発生しないため、〇の確実な支出のみとなる。ボーナスの額によっては、なんとか収まるかもしれない。

B.「夏までに終息するパターン」
 夏までに終息すると、うれしい反面、最も収支が悪化するパターンとなる。ボーナスが大幅ダウンに加え、△の出費も発生するからだ。

 このようにボーナスが出る前に支出の洗い出しをしておくと、見直しできる支出項目も発覚し、収支悪化を改善することができる。