米ニューヨーク市ブルックリン
米ニューヨーク市ブルックリンで無料の食料配布に並ぶ人々の行列(5月8日) Photo:Andrew Lichtenstein/gettyimages

 新型コロナウイルス禍により経済の悪化が急速に進んでいる。米国の4月の失業率は14.7%へ急上昇した。

 今回は集計に不明瞭さがあった。そのため、米ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシュカリ総裁のように、実際は既に23~24%になっていると警告する声もある。ちなみに、第2次世界大戦後の最高は1982年10月の10.8%だ。

 だが株価は上昇している。米プリンストン大学のポール・クルーグマン教授は米紙「ニューヨーク・タイムズ」のコラムで、実体経済と株価の間の三つのルールを紹介した。「第一に株価は経済ではない。第二に株価は経済ではない。第三に株価は経済ではない」。

 つまり彼は、株価と経済の関連を合理的に考えてはいけないと言っている。「株価は強欲と恐怖の間の揺れによってけん引されており、それと経済成長との間の関連性は緩いか、または存在しない」。身もふたもない説明だが、過去のデータが証明している面がある。

 例えば89~99年で米国の名目国内総生産(GDP)は71%増加したが、同期間の米ダウ工業株30種平均は318%上昇、より幅広い銘柄をカバーする指数である「ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックス」も304%上昇だ。

 続く99~2009年のGDPは50%増だが、ダウはマイナス9%、ウィルシャーはマイナス16%。一方、09~19年のGDPは48%増加と先の期間と同水準だが、ダウは174%上昇、ウィルシャーは185%上昇となった。