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糖尿病患者はなぜCOVID-19への懸念が大きいのか? 

 家族や友人に糖尿病患者がいる人なら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の高リスク者リストの中に、常に糖尿病患者が挙げられていることにお気づきかもしれない。そして「なぜだろう?」と思っていることだろう。

 糖尿病患者にとって良いニュースと良くないニュースがある。良いニュースとは、糖尿病があるからといって必ずしもCOVID-19の感染リスクが高いわけではないことだ。良くないニュースとは、COVID-19に感染した場合、重症化するリスクが高いことだ。

「最近の米疾病対策センター(CDC)のデータによると、COVID-19と診断された人のうち糖尿病患者の占める割合は10%にすぎず、これは米国の糖尿病有病率とほぼ同じである。ただし入院した場合には、より重篤になる可能性がある」と、米国糖尿病協会(ADA)のRobert Eckel氏は語っている。

「Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」の編集長で英リーズ大学のPaul Stewart氏は同誌5月号掲載の論説で、糖尿病などの内分泌疾患をもつ患者がCOVID-19のリスクにどのように対峙すべきかをまとめている。同氏は、入院中の糖尿病患者は感染による死亡リスクが高いと記している。ただし、それが糖尿病に起因するものなのか、あるいは他の因子によるものなのかは未だ判明しておらず、「糖尿病のためではなく、単に糖尿病患者には高齢者が多いということの表れかもしれない」という。

 Eckel氏は、中国からの報告の一部で示された糖尿病患者の高い死亡率は、基礎疾患として心疾患を有する患者が多く含まれていたことに起因する可能性が示唆されている点を指摘。より多くのデータを得て時間をかけなければ、糖尿病自体が深刻な転帰の原因と結びついているのか否かは判明しないとしている。

 では、糖尿病患者は今、どうすれば良いのだろうか?