同じような内容だと思ったので、浜田さんが「先ほど、お電話いただきましたけど…」と答えると警察が「あ~なるほどそういうことですか…。おそらくその電話は鈴木さん本人からです」と言い出しました。浜田さんは「??」と思ったそうです。

 警察は「鈴木さん本人が車両を返さないと申し訳ないと思い、警察を装って電話したのだと思います。鈴木さんは車の中で、女性と2人で練炭自殺されました」と言いました。鈴木さんはしっかりされていたので、亡くなる前に、レンタカーが店に戻るようにと考えたのかもしれません。

 しかし、練炭自殺された車は事故車になります。廃車になるか内装を替えなくてはいけません。遺族に損害賠償請求がいくこともあります。自殺するほど追い詰められていたので、車が見つかった後のことまでは、考えが回らなかったのかもしれません。

不倫か、仕事の悩みか
真相は闇の中

 鈴木さんと女性がレンタカーを借りてから1週間、不倫旅行だったのか…、実は許されない関係性だったのか、鈴木さんがストレスをためていたのか!?真相は闇の中です。

 私は、やりきれない気持ちになってレッドスターに電話して事情を伝えると「マジメな人ほど完璧主義者だから崩れる時は早いし、レンタカーでの練炭自殺は非常に多いんだよ。そういう自殺サイトにもよく書かれているし。あと2月って1年で一番寒いから気持ちが落ちて自殺する人が多いんだよな。探偵としての経験が積めたんじゃない?」。私は探偵の現場は映画、ドラマではないリアルがそこにあると思いました。

『鈴木さんのマジメさ』そして『完璧主義者で弱みを見せられない』…点と点が線になるお話でした。

※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。ご了承ください。