中国当局は26日、遅れが生じているマスクや検査キットなど新型コロナウイルス対策で必要とされる医療品の輸出迅速化に向け、新たなルールを発表した。発表によると、製品が取引相手先の国の基準を満たしている中国の医療品メーカーは、業界団体「中国医薬保健品進出口商会」を通じて輸出の申請を行うことが可能となる。同団体の専門家委員会が輸出の承認を検討し、承認された契約のリストをウェブサイトで公表する。メーカーはこの新ルールにより、中国の医療品規制当局からの認可を義務付けていたルールを回避できるようになる。輸出される医療品の品質向上のために3月31日に導入されたこの方針は、輸出に大幅な遅れをもたらしていた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が4月に確認した米外交文書によると、3月に導入されたこのルールにより、マスクや検査キットなど大量の米国向け医療品が中国で足止めされた。中国は4月10日、関税検査も強化した。