しかし、都道府県ごとのデータであれば、そのときの県ごとの相対的な感染者数の多寡は時間によらず、かつ検査数も時間ではなく県の裁量と検査体制の状況で決まる。従って、ある時点の都道府県ごとの検査数と感染者数の関係を見れば、検査数が少ないから感染者数が少ないのかどうかが分かる。これを見たのが図2である。図は、縦軸に10万人当たりの感染者数、横軸に10万人当たりの検査数を描いたものである。3月11日から直近時点までのデータがあるが、ほぼ20日ごとの結果だけを示しておく。

 これによると弱いながらも相関があるようである。しかし多くの方は、これらの図を見て、和歌山と大分でたまたま検査数が多く感染者数も多かったので、相関関係が現れたのだろうと思われるだろう。しかし、この2県を除いても弱いながら相関関係はあるようである(2県を除いたR2は図2の注にある)。ただし最近は、全ての県でも2県を除いても相関が弱まっている。この図のなかでは直近の東京のデータが気になる。検査が少ない中で、突出して陽性者数が多いからである。