写真:積立投資のイメージPhoto:Indysystem/gettyimages

コロナショックによる株価の大幅下落に対して、「投資のチャンスかもしれない」と考える個人投資家が少なくないようだ。また、最近投資を始めた人はインデックスファンドで投資している投資家が多い。そこで、インデックス投資家がコロナ相場の環境下で何をすべき、あるいはすべきでないかについて、よくある「4つの誤解」を解きながらご説明する。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

「コロナショックは投資のチャンス」と
増えるインデックス投資家

 いわゆるコロナショックによる株価の大幅下落に対して、「株価の下落は投資のチャンスかもしれない」と考える個人投資家が少なくないようだ。「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった積立型の制度を利用して、新たに投資を始める向きも多い。インターネット証券では口座開設の申し込みが増加している。

 近年投資を始めた個人投資家では、日経平均株価などの指数に値動きが連動する「インデックスファンド」に積立投資している投資家が多い。金融庁が、つみたてNISAで手数料の高い投資信託を投資対象から除外したことやインデックスファンドの手数料引き下げ競争が進行して手数料の安い商品が増えたこと、各種の投資書籍などでインデックスファンドを勧めるものが多いことなどから、投資家側の理解が進んだのだろう。