コロナ,予防
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新型コロナウイルスの感染拡大はいつ止まるのか? 先が見えず、不安が一層高まる状況だ。こうした中で、新型コロナウイルスへの対策として、日常的にやるべきこと、やってはいけないことは何か? 感染症内科で最前線の現場で医療活動を行っている浜松医療センター院長補佐で、感染症の権威である矢野邦夫医師(同センター感染症内科部長 兼 医療安全推進室長 兼 衛生管理室長)に、改めて押さえておきたい知識について聞いた。(聞き手/ライター 羽根田真智)

買い物に出掛けたらどうすべき?
街での予防に関する5つの疑問

――専門家会議が挙げた人との接触を減らす「10のポイント」には、スーパー混雑時の入店自粛が挙げられています。混雑時にはスーパーに買い物に行かないとして、心配なのは、スーパーの買い物かごやカート、食品が入ったパックからの感染です。

 スーパーの買い物かごやカートなど、手で持つところには新型コロナウイルスが付着している可能性があります。総菜などが入ったパックも、直前に感染者が触れていればウイルスが付着している恐れも考えられます。しかし、そのようなところから感染する機会は、ドアノブや手すりより格段に少ないと思います。手洗いの回数や時間を増やすことで対応しましょう。

――最近は、トレイにお金を置くようにしている店も増えています。お金の手渡しなどはしないほうがいいでしょうか? そもそもお金にもウイルスが付着しているのでしょうか?

 お金は「手指の高頻度接触表面」です。触れたら、手洗いをします。お金に触れてから手洗いするまでの間に、目、鼻、口の粘膜には触れないようにしてください。

――飛沫感染対策にメガネは必要でしょうか?

 メガネは飛沫感染対策では効果不十分です。最近のメガネは面積が狭いので、飛沫が目に飛び込むことを防ぐことはできません。

――移動の際、電車やバスのつり革などは持たないほうがいいでしょうか?

 急ブレーキなどで転倒しないよう、安全のためにつり革は持ってください。ただし、手にウイルスが付着している可能性があるため、手洗いするまでは、目、鼻、口の粘膜には触れないように気をつけてください。

――外出から戻った後は、すぐに服を着替えるべきでしょうか? また、洗髪、洗顔はどうでしょうか?

 そこまでする必要はありません。手洗いを十分に行ってください。