「芸能人は歯が命」という有名なフレーズがあるが、今や「歯」が重視されるのは芸能人に限らない。黄ばみのない清潔な歯は、ビジネスでもプラスに働く。そのため、「ホワイトニング」で白い歯を手に入れようと考えるビジネスマンも多いだろうが、正しい順序で治療を始めなければ、口腔内の健康を脅かす恐れも。後楽園デンタルオフィスの小川隆介院長に、安全なホワイトニングの見分け方を聞いた。(清談社 ますだポム子)
歯が黄ばんでいるだけで
評価が下がる!?
株式会社ゲインが2014年に発表した「歯の白さに関する意識調査」では、歯が黄ばんでいる人に抱く印象として、以下のような意見が挙げられた。
「不潔でだらしなさそう」
「実年齢より3歳以上老けて見える」
「自己管理ができなさそう」
「仕事ができなさそう」
「一緒に仕事をしたくない」
「異性にモテなさそう」
以上は抜粋だが、こう見るだけでも、仕事面、プライベートで、黄ばんだ歯が与えるマイナスイメージは大きい。企業の採用担当者のなかには、「黄ばんだ歯の人は採用したくない」と意見する人もいるほどだ。白くて美しい歯の重要性は想像以上に高いといえる。
しかし、頻繁にコーヒーやたばこを摂取する人の歯の着色汚れは根深いもの。さらに、加齢によっても歯は黄ばむため、歯磨きだけでは汚れを落としきれない。そうなると思い浮かぶのが「ホワイトニング」だが、さまざまな種類があり、どれが効果的かつ安全なのか、分かりにくいのが正直なところだろう。
「ホワイトニングの種類は、代表的なところで3種類に分類されます。歯科医院で歯科医師が行う『オフィスホワイトニング』、自宅で自分自身が行う『ホームホワイトニング』、そしてその両方を並行して行う『デュアルホワイトニング』です」(小川氏、以下同)
オフィスホワイトニングも、ホームホワイトニングも、特徴は一長一短だ。
「オフィスホワイトニングは、即効性がある一方で後戻りしやすく、最低でも2万円前後からが相場です。ホームホワイトニングは、1万円くらいから始められて、効果が長続きするのが特長ですが、希望の白さに到達するまで時間がかかる上、仕上がりがムラになりやすいというデメリットがあります」
デュアルホワイトニングの場合は、オフィスホワイトニングである程度の白さにしてから、ホームホワイトニングに移行し、徐々に理想の白さに近づけていくやり方が多いという。
予算や、施術が歯科医院か自分かなど、それぞれのタイプを比較するポイントは多い。さらに、就職面接や結婚式のために白い歯を手に入れたいという人は、いつまでにゴールを迎えたいかなど、スケジュールの考慮も重要だ。それぞれの条件を加味し、最適なタイプを選ぶことをお勧めする。