米自動車大手フォード・モーターが28日発表した1-3月期(第1四半期)決算は、一時項目を除く調整後の税引き前損失が自社予想以上に膨らんだほか、4-6月期も損失額が50億ドルを上回るとの見方を示した。調整後の税引き前損失は6億3200万ドル。損失額は今月に入り同社が示していた予想の約6億ドルを超えた。新型コロナウイルスの大流行が少なくとも20億ドルのマイナス要因となったとしている。全体の最終損益は19億9000万ドル(1株0.50ドル)の赤字。売上高は15%減の343億2000万ドルとなった。ファクトセットがまとめた市場予想は、1株損失が0.08ドル、売上高が346億9000万ドルだった。コロナによる影響で、自動車生産は先月、停止されたほか、業界全体で需要が低下している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今週、フォードを含む自動車大手が、米工場の稼働を5月18日に一部再開する計画だと報じた。