米ゼネラル・エレクトリック(GE)は航空機エンジン部門で約1万3000人を削減する。新型コロナウイルス流行が航空業界に打撃を与える中、コスト削減を強化する。GEは従業員向けのメモで4日、航空機エンジン部門「GEアビエーション」で世界的に人員を25%削減する計画を明らかにした。同部門は昨年末時点で約5万2000人を雇用し、米ボーイングや欧州エアバス向けにエンジンを生産する。こうした大手航空機メーカーは航空会社の運航停止を受けて生産削減に動いている。GEアビエーションは10億ドル(約1100億円)のコストを削減する計画を立てており、既に米国事業で人員削減に着手している。GEアビエーションのデービッド・ジョイス最高経営責任者(CEO)は従業員へのメモで「このパンデミック(世界的大流行)の拡大が続くにつれ、業界や事業に与える影響に対するわれわれの見解も変化してきた」と述べた。また世界の民間旅客需要は4-6月期に2月初旬と比べ約80%減少するとの見通しを示し、航空機メーカーが実施している生産削減は来年以降も継続すると指摘した。