時価総額世界トップの自動車メーカーであっても、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)という障害物は回避できない。トヨタ自動車は12日、2021年3月期の通期業績について、売上高は前期比20%減、営業利益が80%減との見通しを示した。競合するホンダは同日、各国のパンデミックの状況を予測することが困難なため、「合理的に算定した」見通しを示すことはできないとの認識を示した。今年1-3月期は、ホンダが赤字転落、トヨタは営業利益が前年同期比25%減となった。両社とも、世界の工場の多くがパンデミックの影響で一時的な稼働停止に追い込まれた。トヨタは今年1-3月期、国内市場の貢献で辛うじて黒字を維持した。しかし、完全に難を逃れたわけではなく、同期の国内自動車販売台数は7.6%減。国内事業は、トヨタの1-3月期の営業利益のほぼ90%を占めた。
トヨタもコロナの「玉突き事故」は避けられず
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