米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、独立戦争で活躍した愛国者ポール・リビアとは全く違う。だがカリフォルニア州アラメダ郡の閉鎖命令に抵抗する同氏の姿は、多くの企業が募らせる不満を代弁している。それは映画「ネットワーク」の主人公ハワード・ビールの叫び(「もう我慢できない!」)そのものだ。同州のギャビン・ニューサム知事は先週、非必須企業の一部に業務の再開を認めた。ところがアラメダ郡を含めたベイエリア(サンフランシスコ湾岸地帯)6郡は都市封鎖(ロックダウン)を強化した。テスラは米国で生産する電気自動車の大半をアラメダ郡で組み立てている。「率直に言ってこれが我慢の限界だ。テスラは直ちに本社および将来の事業計画をテキサス州とネバダ州に移転する」。マスク氏は9日、こうツイートした。「フリーモントで生産活動を続けるかどうかは、テスラが今後受ける扱いにかかっている。テスラはカリフォルニアに残された最後の自動車メーカーだ」
【社説】マスク氏の怒りに一理あり
工場閉鎖命令に抵抗するテスラCEO
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