ドイツの自動車メーカーは、今回もまた中国に救われている。中国の自動車販売台数は、2月に急ブレーキがかかったが、現在は特に高級車セグメント中心に回復している。バーンスタインが調べている新規保険契約件数によれば、高級車の販売台数は4月に前年同月比13.6%増加した。このおかげで、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年1-4月の販売減は14.2%にとどまった。バーンスタインがまとめたディーラーからの情報によると、需要は今月も堅調なようだ。ポルシェとアウディを傘下に置くフォルクスワーゲン(VW)、メルセデスベンツを製造するダイムラー、BMWの独3社は中国の高級車市場を支配しており、その度合いは他国と同じどころか、中国ではさらに圧倒的だ。独プライベートバンク、メッツラーのアナリスト、ユルゲン・ピーパー氏の推計によれば、中国高級車市場に占める3社のシェアは90%を超え、世界市場での約85%を上回る。
ドイツ高級車メーカー、中国市場で快走続く
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