アフターコロナ下では、今までとは違う「猛毒クレーマー」に要注意です Photo:PIXTA

3.11後に急増した正論モンスターと
コロナ下の自粛警察は同種

 悪質なクレーム対応に携わってきて20年以上たちますが、ある期間、「この国のクレーマーは絶滅したのではないか?」と感じるほど、クレームが激減した時期があります。それは、2011年3月11日「東日本大震災」発生後の数カ月間でした。

 その頃、押し寄せる津波の映像や避難所での不自由な暮らしが連日報道がされ、我が国を襲った未曽有の災害の甚大な被害を繰り返し伝えていました。ちまたには重苦しい空気が漂い、「あれだけたくさんの人が被害にあって、苦しい思いをしているのだから、ささいなことでクレームをつけることはやめておこう」といったムードがクレームを封印していたのです。

 しかし、その効力は数カ月ばかりでした。封印が解けるやいなや、クレームはリバウンド的に増加。地震発生直後は、表面上では絶滅したかにみえたクレーマーでしたが、じつは水面下で人の心には不安や不満が満ちあふれ、ネットやメールでの匿名性を担保した状況の中で拡散していたのです。