「カジュアル出勤」がもたらした、ある銀行の変化とは

 最近は耳にしなくなった「カジュアルフライデー」も、ここで復活するのはいかがでしょうか。現代なら逆にして、月~木をカジュアルに、金曜日のみをカチッと従来のビジネスパーソンらしくというルールにします。エアコンを通じたエネルギーへの貢献が今よりできるようになると思います。

 スニーカーによる通勤が増えれば、おのずとクルマを止め、自転車通勤や「一駅分は歩こう」という動きも社内に出てくると思います。私は山陰にある地方銀行のブランディングの顧問も務めていますが、島根・松江にあるその銀行の本店に勤める行員は今全員が毎日カジュアル出勤です。これにより本当に行員が皆カッコよくなりましたし、実年齢より5歳は若返りました。それでいて、そのカジュアルな装いにSDGsバッジを着けている若手も多いのもステキです。山陰全域に影響力のある銀行ですから、ここが大胆にルールを変えたことにより、この地域の働く人たちの装いは、きっと数年かけて激変すると思います。

 スニーカー通勤の人や会社を増やしたいもうひとつの理由は、気候変動により悪天候に見舞われるリスクが増したことに関係しています。「交通網がダメージを受けたからクルマを置いて歩いて帰らないといけない…」「土砂災害の心配から、ここから今すぐ走って逃げないといけない…」今日の日本なら、通勤の途中や勤務先の近くで、いつこんな状況になるか分かりません。

 その点から、スニーカー。私は東日本大震災以降、いざという時には機敏に動けるように、ほとんどビジネス的な革靴を履いていません。プライベートではサンダルも震災後、一度も履いていません。