新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に有効な可能性があるとして期待されている「血漿(けっしょう)抗体治療法」を巡り、ドナー不足の課題に取り組む新たなキャンペーンが26日、開始された。主催しているのは、研究機関や血液バンク、製薬会社や回復患者らで構成される有志グループ。マイクロソフトと連携し、同社が開発した自己診断ツールを使って、数万人のコロナ回復患者から血漿を集めることを目指す。ドナー候補は、体重や年齢、基礎疾患など、さまざま要件をクリアする必要があり、基準を満たした血漿を確保する作業は想定以上に複雑だ。中には予約の時間に現れない者もおり、十分な血漿を提供することができないケースもある。