覚醒剤をキメて
リモートワーク

 ではこの期間、薬物を買い求めたのはどんな人たちなのか。

「客層はいつもと同じ。普通のサラリーマン、主婦、水商売の人とか。緊急事態宣言中はいつもより若い人が増えた感じはするけどね」(前出の売人D氏)

 ツテをたどって、現役バリバリの薬物使用者だという男性にも話を聞くことができた。東京・渋谷にある中堅IT企業に勤務しているY氏(30代)である。

「うちの会社は3月半ばから完全にリモートワークになりました。週に2、3回、1~2時間程度のZoom会議や飲み会をやっています。コーヒーカップに注いだ缶チューハイを飲んだり、シャブを一発キメてから会議に出たりしています。リモート、最高っすね」 

 冗談のような話だが、平時でも毎年1万人もの検挙者が出る覚醒剤使用者の大半は普通のサラリーマンや主婦である。Y氏のように、リモートワークをいいことに薬物をキメて仕事をする人が出てきても不思議ではない。

 Y氏は続ける。

「ずっと家にいるからストレスがすごいんですよ。彼女はいるけど、コロナ自粛でエッチもままならない状態。しょうがないからシャブをキメて、AVを見るのが日課になってしまった。シャブをやると2、3日眠れなくなって、見るからにヤバい顔色になったり、挙動不審になったりするものだけど、コロナのおかげでマスクをしているから、買い物で外出しても怪しまれないのがいいですね。僕はコントロールできているほうだと思うけど、コロナ禍で薬物依存に陥る人は間違いなく増加していると思いますよ」