人間は座っている「だけ」で疲れる。
肩コリ、腰痛、首コリ、猫背、むくみの原因は「座り仕事」だった!
「ただ座っているだけなのに、なぜ疲れてしまうのか」。
その答えはシンプルで明快。
「筋肉は動かさないと硬くなる。硬くなると、血流が悪くなり、コリが生まれる」。
硬くなった筋肉を徹底的にほぐし、コリをとる。それにはストレッチしかない。
『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』の著者である、ストレッチトレーナーのなぁさんに、「座り仕事」のしつこい疲れのとり方を聞いた。連載のバックナンバーはこちらから。
(本記事は2020年6月4日付記事を再構成したものです)
肩コリがつらい。そんなあなたにこのストレッチ!
「肩がずっと張っている、ダル重い」こんな症状に効くストレッチをご紹介します。
ストレッチで伸ばす筋肉は上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)。腕の外側の筋肉です。主にヒジを伸ばすときに使います。次のイラストを見てください。
座り仕事の中でヒジを伸ばす場面はなかなかないもの。そのため硬くなってしまい、疲れや張り、「重み」を感じやすくなります。
上腕三頭筋は、肩まわりに加えて、ヒジともつながっています。硬くなったままずっと放置すると、猫背や巻き肩を悪化させたり、腕が上がりにくくなったりします。
逆にここを伸ばせば、腕や肩のコリがとれるだけでなく、猫背も改善します。
ストレッチをご紹介します。次のイラストを見てください。
ステップ① ヒジを頭の後ろにまわし、もう片方の手でそのヒジをつかむ
ステップ② 小指を、同じ側の肩につける(右側を伸ばしたいなら、右手の小指を右肩につける)
ステップ③ ヒジを持った手で、伸ばす側のヒジを真下に落とす
このストレッチのポイントは「肩に小指をしっかりつけること」と「ヒジを真下に落とすこと」です。ぜひお試しください。
日ごろから意識しにくい筋肉だからこそ、「肩がずっと張っている」「何だか腕が重い」と思ったときはしっかり伸ばしてあげましょう。さまざまな体の不調を回避できます。