新型コロナウイルスに感染しているかどうかを自宅で診断できる検査キットの販売が米国で始まった。職場復帰を目指す人々が健康状態をチェックする際の、より安全で利便性の高い選択肢となる可能性がある。だが専門家は、自宅用キットの検査結果の精度や費用負担(保険でカバーされない場合が多い)など、利用の足かせとなるいくつか要因に懸念を示している。自宅用キットは、オフィスや病院で医師が実施する検査に続き、コロナ診断の次の波になるとみられる。最新タイプの一部は唾液を用いて感染の有無を調べる。ただ自宅で行ったかどうかにかかわらず、全ての検査は専門機関に送って分析する必要がある。米食品医薬品局(FDA)は6種類の自宅用検査キットに緊急使用許可(EUA)を与えた。第1号は4月20日に承認された。