――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は本来、音楽配信(ストリーミング)会社ではない。だが音楽業界の特殊な事情を踏まえると、投資家はワーナーをそのように評価すべきだ。  世界第3位の音楽レーベルであるワーナー・ミュージックは3日に再上場し、新規株式公開(IPO)価格は25ドルと想定レンジ上限に迫った。上場初日の株価は取引終了までにさらに20%高となり、過去数カ月にわたる新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)やここ数週間の不穏な社会情勢で停滞していたIPO市場を活気付けた。