シャロン・ニーナウ氏は米カリフォルニア州サンディエゴの小児病院で先日、救急救命室(ER)に運び込まれた幼児の親が、その原因となった虐待の内容を再現するのを見て驚かされたと語った。その親は子どもを揺さぶり、殴り、ひっぱたき、家具にたたきつけていた。「あれほど強烈な暴力の再現を見せつけられたのは初めてだった」。レディ・サンディエゴ小児病院チャドウィックセンターで臨床医療責任者を務めるニーナウ氏はこう話した。幼児は骨折の疑いで運び込まれたが、コンピューター断層撮影(CT)で確認したところ、最近脳内出血していたことが分かった。これは虐待の明らかな兆候であり、親はその事実を認めた。「あの子がどうやって生き延びてきたのか想像もつかない」とニーナウ氏は述べた。
コロナ禍の児童虐待、通報激減 むしろ懸念
米国の小児病院では虐待とみられるけがや死亡が例年以上に
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