コロナ休校ナポリ市のポンティチェッリ地区にあるエドゥアルド・デ・フィリッポ中等学校の1年生の教室。児童12人のうちオンライン授業に参加したのは2人にとどまる Photo:Giovanni Cipriano for The Wall Street Journal

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による今春の学校閉鎖で、世界中の15億人を超える子供たちが教室外で過ごす事態となった。そのことが社会的格差の問題を悪化させている。米国と欧州では数十万人の子供たちが、支援不足で遠隔学習を続けられないために落ちこぼれ、退学する恐れがある。

 国連によると、各国政府が学校を閉鎖したことで、4月半ばには世界の児童や生徒のおよそ90%が自宅待機となった。その後再開した学校はまだ一部にとどまる。