アマゾン・ドット・コムでの買い物が以前より増えたという人が増加しているが、満足する人は逆に減っている。どちらの点もRBCキャピタルマーケッツが5月に実施した調査に反映された。RBCのアナリスト、マーク・マヘイニー氏はこの調査結果のリポートで、アマゾンを新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で進んだ電子商取引への大転換における「構造的勝者」と呼んだ。調査によると、アマゾンの顧客で1カ月に少なくとも2、3回購入した人の数と、過去90日間にアマゾンで200ドル(約2万1700円)以上使ったと答える人の数が大幅に増加した。一方で、「大変満足」または「極めて満足」と答える顧客の数が大きく落ち込んだこともわかった。5月にそう答えた人の割合は約64%で、1年前の73%から低下。マヘイニー氏は、コロナ危機で配達の遅れが生じたことと非必須商品の入手が難しかったことが原因との見方を示した。ただRBCの調査によれば、アマゾンの顧客満足度レベルは徐々に低下している。2015年には顧客の87%が「大変満足」または「極めて満足」と答えていた。
アマゾン顧客満足度が低下、コロナ需要増の半面
有料会員限定
あなたにおすすめ