米議会では、黒人男性のジョージ・フロイドさん死亡事件とその後の全米規模の抗議活動に対処するため、共和党議員らが独自案を取りまとめている。警察への規制に関する党方針を転換した格好で、民主党との協調への期待も高まっている。この事件を受けて根本的な問題が露呈したため、分断が深刻な議会で、警察による暴力抑止に向けた複数の案が吟味されている。ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は共和党案について、「ここ2週間にわたってテレビ画面に映し出された明らかな人種差別」に対処するものだと述べた。法改正を支持する動きは選挙年にはしぼみやすく、政策論議によってとん挫する場合もある。だが共和党議員らは、問題に向き合おうとする新たな意欲が感じられると述べた。また最近の世論調査では、黒人層に対する警察の対応が幅広く懸念されていることも明らかになっている。
米共和党、独自の警察改革案を策定 黒人死亡事件に対応
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