米連邦準備制度理事会(FRB)は景気回復の兆しに投資家ほど活気づいてはいない。2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)を終え、FRB当局者は10日、政策の据え置きを発表。翌日物金利をゼロ近辺にとどめ、国債やその他の債券の購入を続けると言明した。一方、3月には見送った経済成長見通しの公表を行い、景気が非常に長い間回復しないとの予想をはっきり打ち出した。FRB政策担当者が予想する今年10-12月期(第4四半期)の失業率は9.3%。今年5月に記録された13.3%より良いが、第2次世界大戦後の米国では最も高い部類に入る。しかも、長期にわたり高い水準にとどまると当局者は予想。今から2年半後の2022年末には5.5%に低下していると考えているが、経済がうまく機能していた場合に予想される4.1%をなお上回っている。