中国は過去20年にわたり、大都市の露店を取り締まってきた。それは、クリーンな国のイメージを打ち出し、食品の安全・衛生管理を改善させ、商業分野の管理をより厳しくするためだった。しかし現在、国内経済が1970年代以来初のマイナス成長に陥る中、中国指導部は食品屋台、フードトラック、その他の路上小売店によって通りにぎやかさを取り戻そうとしている。問題は、この呼びかけに進んで応じる業者がどの程度いるのか、世界2位規模の経済に露店がどれほどの影響を与えられるのかという点だ。今年第1四半期の中国の国内総生産(GDP)が前年同期比6.8%減と、歴史的低水準に落ち込んだことを受け、李克強首相はこれまでの慣例を破り、2020年についてはGDP伸び率の公式目標を示さなかった。その代わりに首相は、先月の全国人民代表大会で、中国政府としては雇用の確保を重点目標にする必要があるとの考えを示した。
景気回復目指す中国、頼りは露店商の復活?
世界2位規模の経済に露店がどれほどの影響与えられるか
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