ベルギー人のアラン・ドゥアズ氏(57)は仕事について多くを知っている。そして在宅勤務を手放しで称賛しているわけではない。  世界有数の人材サービス会社アデコグループの最高経営責任者(CEO)を務めるドゥアズ氏には仕事の世界への洞察力がある。コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に際して見られるように、最近は多くの企業が在宅勤務をうたっている。ドゥアズ氏はそのメリットを認めているが、リスクも認識している。  ドゥアズ氏は「リモートワーク(遠隔勤務)は残念ながら、私たちが持つべきでないソーシャルディスタンス(社会的距離)を生み出している」と述べた。