米アマゾン・ドット・コムがサードパーティーの売り手から集めたデータを競争に利用したとして、欧州連合(EU)は競争法(独占禁止法)に基づく法的手続きを正式に立ち上げる計画だ。複数の関係者が明らかにした。関係者の1人によれば、EUは早ければ来週か再来週にも異議告知書をアマゾンに送付する見込み。EU独禁当局の欧州委員会がこの案件の準備に当たっている。別の関係者の話では、担当チームは2カ月前から事例をまとめた草案を回覧してきた。欧州委は2年近くにわたり、アマゾンが自社のプラットフォームを利用する販売業者を不当に扱っているという疑惑を調査してきた。異議告知書では、市場運営役と自社商品の売り手というアマゾンの二重の役割を問題視。EUはアマゾンがサードパーティーの売り手のデータを収集し、例えば類似商品の発売でサードパーティーとの競争に利用したと主張する。
EU独禁当局、アマゾンに異議告知書送付へ 第三者データ利用巡り
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