オンライン会議を断固阻止したい
中高年社員の抵抗力はいかほどか

 さて、ここからごく簡単なモデルを使って、遊び半分、真面目半分に考えてみようと思う。

 まず、中高年グループと若年層グループに分けて、それぞれの4タイプの発生分布について思考実験を試みた。

 中高年グループでは、中高年ほどコロナに感染すると重症化する可能性が高いといわれていることから、コロナ感染リスクに対する感度は敏感:鈍感=0.7:0.3くらいと想定してみよう。一方、オンライン会議に対しては、ITリテラシーの欠如や、長年培った対面の技術を生かしたいと考えていることが予想されるため、推進派:反対派=0.3:0.7としてみよう。そうすると100人中高年がいたときの分布は下記のようになる。

 一方、若年層グループでは、コロナに感染しても重症化しにくいことから、敏感:鈍感=0.3:0.7 と考えてみる。一方、オンライン会議に対しては、ITリテラシーが高く、新しいツールに何の抵抗もないことから、推進派:反対派=0.7:0.3と置いてみよう。そうすると100人の若年層がいたときの分布は下記のようになる。 

 中高年グループと若年層グループを足し合わせた推進派と反対派はそれぞれ100人ずつであり、200人の会社だとすれば、お互いの力関係は拮抗している。