しかしながら、会社の意思決定においては若年層よりも中高年層のほうが明らかに影響力があり、また反対派と賛成派では、オンライン会議を(やり方もわからないし、やりたくないので)絶対に阻止したい人たちの声の方が大きいことも想定される。

 そこで、中高年×反対派には「影響度指数」として、実際の人数に割り増しの指数をかけてみることにする。影響度の高い人たちの反対の声がものすごく強い場合が影響度指数1.6で、ちょっとだけ強い場合が1.1である。票にするとわかりやすいかもしれない。 

 そうすると、

推進派   中高年30票+若年層70票=100票
反対派(影響度指数1.1の場合)  中高年77票+若年層30票=107票
反対派(影響度指数1.6の場合)  中高年112票+若年層30票=142票

 となり、いずれも反対派が推進派を上回る。このように中高年の反対派の声が大きいとなかなかオンライン会議への移行は進まない。