コロナに敏感な中高年は
「推進派」に転向の可能性アリ!?

 ところが、今回のコロナ問題は、一部のコロナに対して敏感な中高年の態度変容を促す可能性がある。これまでと同じような行動をしていればコロナにかかってしまう可能性があるので、オンライン会議もやむをえまい……というわけである。

 では、このコロナ敏感派の中高年のうち、オンライン反対派から推進派に変わった人をX人と想定して、先ほどの影響度指数1.1、1.6の状況下において、いったいXが何人いれば、推進派と反対派が拮抗するかを計算してみよう(鈍感派の転向はおそらく不可能なので考慮しない。また転向した人は反対のときのような影響力は持たず、1人1票とする)。

●影響度指数1.1の場合
推進派        反対派
(21+X)+9+70=((49-X)+21)×1.1+30  

X=3.333……4人が態度を変容すると推進派が多数派に。
推進派 21票+転向派4票+9票+若年層70票=104票
反対派 (45+21)人×1.1票+若年層30票=102票

●影響度指数1.6の場合
推進派        反対派
(21+X)+9+70=((49-X)+21)×1.6+30  
X=16.153……17人が態度を変容すると推進派が多数派に
推進派 21票+転向派17票+9票+若年層70票=117票
反対派 (32+21)人×1.6票+若年層30票=115票

 この計算によると、

 中高年の反対派がそれほど強くない場合(影響力1.1)、コロナ敏感度の高い反対派49人のうち4人を転向させれば、推進派が多数派となる。

 一方で、中高年の反対派が強い場合(影響力1.6)、コロナ敏感派の反対派49人のうち17人を転向させなければ推進派は多数派になれない。