米ゼネラル・モーターズ(GM)はオーストラリア事業の大部分について撤退を決めたが、ディーラーや政治家、規制当局の抵抗に遭い、不採算を理由に外国市場から撤退する上での課題が浮き彫りとなっている。オーストラリアでは、GMが2月にホールデン・ブランドの廃止を発表した数日後に議会が調査を開始した。一方、ディーラー各社は移行期間中の扱いが不当だと主張。競争当局はホールデンがディーラーに補償案の受け入れを迫った疑惑について調査している。ある従業員は議会調査で、170年近い歴史を持つホールデンの廃止に驚いた従業員もいたと語った。ホールデン車の国内保有台数は現在160万台。オーストラリア政府関係者らは、政府として長年にわたって同社に補助金を支給してきたが、ホールデンの廃止を示唆するような説明はなかったと述べている。ホールデンは2017年に同国最後の自動車工場を閉鎖した。
GMのオーストラリア撤退、ディーラーや議会は反発
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