機密情報サイト「ウィキリークス」が2017年初めに公開した大量のハッキングツールが、米中央情報局(CIA)から盗まれたものであることが明らかになった。CIAが16日、当時の内部報告書を公表した。CIA史上最大のデータ流出だとしている。CIAのウィキリークス対策本部が17年10月に発表した内部監査によると、ウィキリークスが公開した機密文書「ボルト7」には、スマートフォンやコンピューターの基本ソフト(OS)、メッセージアプリ、インターネット接続テレビをハッキングするためのCIAの常とう手段の詳細などが含まれていた。1160万~22億ページ分に相当するデータ量だという。ウィキリークスが公表しなければCIAはハッキングされたことを知らなかった可能性があると、同報告書は指摘している。