米国の航空会社は戻り始めたばかりの客足に悪影響を及ぼしかねない問題に直面している。問題とは乗客のマスク着用だ。機内でのマスク着用を厳格に実施しようとしている航空会社もあるが、表面的な関心を払うにとどまっていた航空会社もある。対応のばらつきは閉鎖空間での新型コロナウイルスへの暴露を懸念する乗客を不安にさせている。カリフォルニア州ビバリーヒルズ在住のトッド・シルバーさんは飛行機に搭乗する際、入口で混雑に巻き込まれた。「人と距離を取ることができず、換気も限られていた。乗客は身動きが取れなかった。マスクをあごの下まで下げている人が1人か2人いた」とシルバーさんは言う。混雑が解消するのに10分もかからなかったが、「永遠のように思えた」という。