さらに、どこの誰が仕掛けたのか、「タイは勝つ」の偽サイトまで登場。

「タイは勝つ」はフォームもURLもタイ語だが、偽サイトは「Thai Chana(タイチャナ)」などと英語で表記されているという。

 偽サイトの登録時に入力した電話番号あてに、怪しい企業からセールスの電話がかかるなどの被害が相次いでいると地元紙が報道している。

不便さに嫌気で
アプリ版が普及

 そして3つ目の問題は、「タイは勝つ」の使いにくさである。これは普及に向けた最大の課題といっていい。

 非常事態宣言発出以降も営業規制の対象外だったスーパーマーケットへの入店は検温だけで済んだものの、5月17日からは、検温に加えて「タイは勝つ」でのチェックインが必要になった。利用者にとって手間が増えたわけだ。

 さらに厄介なのが、デパートなどの場合、まずは施設の入り口でチェックインした後、さらに各店舗に入る際にもチェックインが必要となることだ。

 また、チェックイン、チェックアウトのたびに利用者はQRコードを読み取る手間が必要となる。

 よくも悪くもおおらかな国民性といわれるタイ。「タイは勝つ」の開始当初は、利用者がチェックイン手続きをしているか、店舗係員たちがきちんとスマホ画面を確認していた。だが、1週間後には検温係が「チェックインお願いしますね」と軽く言う程度に変わった。要するに、チェックインをしなくとも入れるようになっている。

 チェックアウトの場合はさらに適当だ。「タイは勝つ」の目的はクラスター対処なので、チェックインさえしてもらえればいいという感じなのだろうか。