「有事の際の被災者のニーズは時間がたつにつれ、だんだん快適性を求める」とある大手小売業の幹部が災害対応について語ったことがあるが、まさにコロナ禍という“有事”の今、その通りである。

 夏用マスクで群を抜いて話題を作っているのがユニクロの「エアリズムマスク」だろう。価格は最近発売された夏用マスクの中でも安い3枚組990円(税抜き)だ。汗をかいてもベタつきにくいといわれるエアリズム素材が使われた3層構造である。

 予約販売や少量を用意して売り出すメーカーが多い中、ユニクロはいち早く大量の店舗網、そしてEC(電子商取引)でも売り出した。

 店頭では即日完売、ネットはつながりにくい状態となり、柳井正社長は東京・銀座の新店舗を訪れ、「毎週50万点の入荷」を公言したという。

 夏用マスクの販売を準備しているメーカーは、どこもこれほどまでの量の供給をうたっているところはなく、改めてユニクロの機動力と底力を見せつけた格好だ。

 しかし、「エリアズムマスク」の着用感は賛否両論だ。筆者の前職の後輩が購入したと言うので、早速その装着感を聞いてみた。

「エアリズムといっても、そんなにひんやり感はありませんよ。もっと通気性がよいのかと思っていましたが、普通の不織布マスクとあまり変わらないかな」(※個人の感想です)

 長時間着けてみてもその装着感は、通常の不織布のマスクと変わらなかったという。

 しかし、ネット上では「ひんやりする」とか、「フィットする」など肯定派もいるので、なんともいえない。

ユニクロの「エアリズムマスク」では
「勝利の方程式」が展開された

 しかし、一つハッキリしているのはユニクロの「エアリズムマスク」の売り方では「勝利の方程式」が展開されたことだ。

 エアリズムの下着を着た経験がある人なら、「あのひんやりした冷感ならマスクも期待できるはず」だと思ってしまう。そして、発売初日の6月19日に即日完売だ。