効果が出ているようなら、「仮説の正しさ」について検討します。クレームが減少することで、実際にA君の営業の数字が改善しているかを見ていくのです。数字が改善していれば、「仮説は正しい」と考えることができます。A君にはそのまま、クレーム減少に努めてもらいます。

 一方、クレームは減少しているのにもかかわらず、営業の数字がよくなっていないのなら、「仮説は間違っていた」ということになります。

 この場合は「営業目標を達成できていないのはなぜか」をもう一度考え、仮説を立て直します。

 A君には、新たな仮説をもとに、解決策を一緒に検討し、次回の会議までに実行してもらいます。

 意味のない会議になる一番の原因は「会議中に何を決めるかを決めていないこと」です。なんとなく集まって、なんとなく報告して終わり、という無駄しかない場になってしまっているのです。

 会議を仮説検証の場にすれば、目的が明確になりますし、新たな実行プランも検討できるので、生産性の高い会議になります。

「意見をいえる雰囲気」
を作る3つのルール

 また、チーム全員で仮説検証をすることで、メンバーの仮説力を磨いていけるのも大きなメリットです。会議では、全員で仮説を検証していく雰囲気をつくるために、次のような、意見を出しやすくなるルールを設けるといいでしょう。

・否定的な意見はできるだけいわない
・誰でもいつでも発言していい

・意見を出すときに、他人の意見に相乗りしてもOK

 これらを意識しながら議論をすれば、より生産的な時間にすることができます。

 そして、リーダーは、会議の最後に次は誰の仮説を検証するかを伝えてください。

 指名された部下たちは自分なりの検証をしたうえで、次回の会議に参加することになります。より建設的な意見が集まる会議にすることができるでしょう。