米フェイスブックは、ヘイトスピーチ(憎悪表現)などへの対策が不十分だとして同社への広告掲載を見送る動きが拡大するのを防ぐため、主要広告主に出稿継続を働きかけている。フェイスブックのプラットフォーム上でヘイトスピーチや虚偽情報が増えていると懸念する声が公民権団体から上がったことを受け、同社の幹部らはここ1週間、そうした懸念を真剣に受け止めていると広告主や広告代理店に電子メールや電話で伝えている。同社のグローバルビジネスグループ担当副社長を務めるキャロリン・エバーソン氏は先週末、広告主への電子メールで、「売上高の圧迫につながる方針変更はしない」とし、「ビジネス上の利益ではなく原則に基づいて方針を定める」と述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がメールの内容を確認した。