米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、30日に行う下院金融サービス委員会での証言の草稿で、米経済の再開とこれに伴う支出や雇用の回復はFRBが当初想定していたより早く実現していると述べた。一方、南部や南西部の州で新型コロナウイルスの新規感染者や入院患者が増えていることでも明らかなように、商業活動の制限緩和を推し進めたことで他のリスクが生じたとも指摘した。パウエル氏は「われわれは予測していたより早く、新しく重要な段階へと入った」と述べ、「経済活動の回復は歓迎すべきものだが、ウイルスの抑制を中心とする新たな課題も存在している」とした。パウエル氏はスティーブン・ムニューシン財務長官と共に同委員会で証言する。議会が3月に承認した2兆ドル(約215兆円)の景気対策に関して、四半期証言が行われる。
米経済、想定より早く回復 新たな課題も=パウエルFRB議長
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