横浜DeNAベイスターズ初代社長の池田純氏が、この3月にBリーグのプロバスケットチーム「さいたまブロンコス」の個人オーナーとなった。なぜバスケットボールなのか。なぜ埼玉なのか。そして、彼はオーナーとして何をやろうとしているのか――。スポーツビジネスに一石を投じる新たなチャレンジの過程を「変革日記」として継続的にお届けしていく。
4年半ぶりのスポーツビジネス界復帰
私がバスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の「さいたまブロンコス(旧埼玉ブロンコス)」のオーナー兼取締役になることを正式に発表したのは、今年の3月のことです。チームの組織や経営を根本的に変える必要があったために、運営会社の代表取締役も兼任することにしました。横浜DeNAベイスターズの球団社長を退任したのが2016年10月ですから、ほぼ4年半ぶりのスポーツビジネス界復帰ということになります。
ベイスターズ時代と大きく異なるのは、私自身にチームの所有権があることと、そのチームの規模がプロ野球チームなどと比べて格段に小さい「弱小チーム」であることです。一方、共通しているのは「未知の世界」へのチャレンジであり、「どん底」からのスタートという点です。