池田 純
資生堂が世界88の国と地域で展開しているグローバルブランド「SHISEIDO」は、サーフィンの世界的な競技団体やトッププロサーファーと共に「SHISEIDO BLUE PROJECT」と銘打って海のサステナビリティ活動に取り組んでいる。社会課題の解決は企業にとってもはや当然の取り組みとなっているが、資生堂とサーフィンはにわかには結び付かない。プロスポーツと企業の関係に注目する池田純氏の新シリーズ。サーフコミュニティに着目したプロジェクトの成り立ちから実際の活動、そして今後の見通しについて、資生堂グローバルブランドユニット、グローバルマーケティング部の大山志保里氏に聞いた。

横浜DeNAベイスターズの経営改革に成功した手腕を買われ、昨年3月、崩壊寸前だったプロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」の立て直しを任された池田純氏。このたび、経営が安定したことから退任を発表したところ、SNS上ではさまざまな意見や憶測が飛び交う事態となった。その真相と胸の内、さらに、現在取りざたされている横浜市長選挙出馬の噂まで、全てを語る。

スポーツやエンターテインメントは地域活性化に大きな役割を果たす――。野球やバスケットボールのプロチーム運営を通して、このことを実証し続けている池田純氏が、このたび、自身が横浜DeNAベイスターズの再生を果たした地で、都市経営のあり方について考える組織を立ち上げた。その設立の背景にある問題意識や目指すべきことを語る。

シーズンの折り返しにかかるこの時期、Bリーグの各チームは来季の構想を練り始める。プロスポーツにおいて、チームの編成上もっとも重要とされるのが監督やヘッドコーチの招聘だが、このポジションには元スター選手や、実績豊富な監督経験者、育成に定評のあるコーチなど、さまざまな人材が候補者として名乗りを上げる。さいたまブロンコスの代表である池田純氏は、この人選から契約の過程を独特の考え方で進めているが、そこには、日本企業が取り組むジョブ型雇用への切り替えに、大きなヒントとなる考え方が潜んでいる。

環境の変化に柔軟に対応することは、時代や業界を問わず、ビジネスには確実に求められることである。スポーツ界は古い体質がはびこっており、一度決めたルールや伝統的な慣習が、時代にそぐわなくても残り続けるケースが少なくない。さいたまブロンコスの代表である池田純氏が、バスケットボール界も固定観念にしばられており、それがプロスポーツビジネスとしての成長を阻む要因となりかねないと警鐘を鳴らす。

さいたまブロンコスは開幕から連敗が続き、いまだに光明を見いだせない。それに追い打ちをかけるような「事件」が起こる。ホームタウンの1つである所沢市から、ホーム開催4試合の会場について、使用をキャンセルするという一方的な通知が届いたのだ。チームのオーナー兼取締役の池田純氏は、この事件を、日本がスポーツビジネス後進国であることを象徴するものだと語る。東京五輪の開催に反対の声が広がった理由にも通じる、スポーツと政治のいびつな関係と、それを改善するための突破口を示す。

プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」と文化放送との間でコラボーレーションパートナー契約が結ばれた。開幕から黒星街道を突き進むB3チームと東京のラジオ放送局がパートナーシップを結ぶに至った背景には何があったのか。そして、両者が手を組むことで何が生み出されるのか。異例の提携がもたらす未来をトップの2人が語る。

どん底の横浜ベイスターズを人気チームに導いた池田純氏。その変革手腕に注目が集まるさいたまブロンコスだが、2020-2021シーズンは開幕から敗戦を重ね、8連敗というスタートとなった。しかし、池田氏のブランディングとマーケティングの戦略には、さらに連敗が続くことが織り込まれており、むしろ、開幕戦を体験したことで、やるべきことを確信したという。ファンとしては不安としかいえないスタートに、池田氏が見いだした光明とはなにか。描いている戦略に迫る。

オリンピックを経験した国会議員として、東京五輪の開催を推し進める朝日健太郎氏と、プロスポーツによって地域の活性化を図るさいたまブロンコス代表の池田純氏による対談後編。

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言の再発令が決まった。これは今年7月に開催が予定されている東京五輪にとって、致命的な決定となる可能性があり、今後、世論はますます中止へと傾くことが予想される。しかし、それでもなお、政府・与党幹部は東京五輪の開催への執着を止める気配がない。

衝撃の方針発表から数日後、B3リーグから突然、代表の池田純氏に対して、「さいたまブロンコスの主催全試合を入場料無料にする」という決定を翻意するよう通達があった。関係各所との調整やチケットシステム、当日の運営に至るまで、全ての準備が整いつつある状況で、大きな方向転換を余儀なくされた池田氏に、打開策はあるのか。

12月9日、さいたまブロンコスは主催全試合の入場料を無料にすると発表した。運営体制からスポンサー対応、チームカラーにいたるまで、さまざまな変革を進めてきた池田純氏だが、スポーツビジネスで最も重要な「モノサシ」を否定するかのような施策を打ち出した狙いとは何か。

2020年3月に経営権を取得して以来、長く凋落していたかつての名門プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」の再生を着々と進めてきた池田純氏。今、コロナ禍がスポーツ業界全体の先行きを不透明にしているが、この非日常下において、あえて改革を共に進める人材採用に乗り出している。

円形脱毛症になるほど辛く苦しいもの――。さいたまブロンコスの再建に取り組む池田純氏は、新しい歴史の始まりに関わることは、楽しく、やりがいのあることである半面、苦行でもあると語る。それを乗り越えるパワーはどこから生まれてくるのか。池田氏が自宅にこしらえた「音楽室」でやっていることに注目する。

改革を進めていこうとすれば、必ずといっていいほど湧き上がる現場からの反発。避けることもできなければ、簡単に受け入れることもできない意見に、リーダーはどう対応すればいいのか。新生さいたまブロンコスと地域との関係づくりを進める池田純氏が、是々非々主義を貫くために心がける周囲の意見の効果的な見分け方とは。

スポーツビジネスの成否のカギを握る自治体や地元企業との関係づくり。しかし、かつてのずさんな運営によって信頼を失っていた「さいたまブロンコス」にとって、それはマイナスからのスタートだった。歓迎されない相手とどのように接し、どのように信頼関係を築くのか。かつて横浜DeNAベイスターズの変革で培った池田純氏の方法論に注目する。

「埼玉ブロンコス」から「さいたまブロンコス」へ。チーム名とともに、選手の役割もチーム運営のスタイルもかつてない新しい形に変化を遂げた。ポストコロナの世の中で、新しい生活様式へのシフトが進む中、池田純氏が追求するスポーツ界のニューノーマルとは。

浦和レッズや大宮アルディージャを中心に、サッカーの街としてイメージが定着しているさいたま市。しかし、人口や自然の豊かさ、都心からのアクセスといったリソースを考えれば、まだまだ他のスポーツも育つ潜在的な可能性を秘めている。そこで今、サッカーに続くスポーツとしてバスケットボールに注目が集まっている。さいたま市長の清水勇人氏と、さいたまスポーツコミッション会長であり新生・さいたまブロンコスの代表でもある池田純氏が、さいたま第2のスポーツとしてのバスケットボールの成長戦略を語る。

コロナショックの過程で進んでいった「さいたまブロンコス」の組織改革。現在B3で低迷してるブロンコスを6年で経営もチームも再生させると池田純氏は言う。その復活のプランと、アフターコロナを生き抜くビジネス戦略とは。

横浜DeNAベイスターズ初代社長の池田純氏が、この3月にBリーグのプロバスケットチーム「さいたまブロンコス」の個人オーナーとなった。なぜバスケットボールなのか。なぜ埼玉なのか。そして、彼はオーナーとして何をやろうとしているのか――。スポーツビジネスに一石を投じる新たなチャレンジの過程を「変革日記」として継続的にお届けしていく。
